■名作列伝006

超電磁劇団ラニョミリ・第6発目公演

ヘイ、ピーター 君はGive Upまで待てないのかい?

~ラニョミリの王魂プロレス90分1本勝負~


日時:2003年1月11・12日

場所:相鉄本多劇場


弱小プロレス団体EMOの道場。


ここでは、次の興行に向けて選手たちが練習に励んでいた。


しかし、そんな彼らにも心配の種があった。エースである池畑山が次回の興行を限りに引退を表明していたのだ。

エースを欠いてしまえば、団体の存続、ひいては自分たちの生活も危うくなるという彼らの心配をよそに、当の池畑山はいつものように飄々とした態度。


片や、池畑山の長年のライバルであり、引退試合の対戦相手でもある武伏は黙々と練習に励み、その胸中を語ろうとはしない。

そこへ試合を取り仕切る立場であるマッチメーカーのタカナシがやってきた。 彼こそが池畑山と武伏の長年の因縁関係を始めとした様々な演出を考えてきた張本人だったのだ。


今回もいつものように試合の段取りを考え、勝敗の指示をするタカナシ。

しかし、その指示に対して若手選手の石橋が異を唱えた。

「俺が真剣勝負をさせてもらえる可能性はゼロなんですか?」

その石橋の声が、武伏の中でくすぶっていた思いに火をつけた。

「私もガチンコでお願いします」とタカナシに池畑山との真剣勝負を願い出たのだ。

「ふざけるな!」と怒りをあらわにする池畑山。そしてタカナシも「お前ら勝手にしろ!」とさじを投げてしまう。 


そして試合当日。リングには「差し押さえ」と書かれた紙が貼られていた。


EMO社長のアライが、資金のやり繰りに行き詰まってやむなく闇金融に手を出し、その結果リングとチャンピオンベルトを差し押さえられてしまったのだ。

しかも会場には取り立てにやってきたヤクザの姿が。

試合を台無しにされたくないアライは必死にヤクザを押しとどめるのだった。

 

試合は、そしてEMOはどうなってしまうのか。 それぞれの思いをのせてついに運命のゴングが鳴る…。